Barcelona




どこへ行こうか、まったく決まらなかった今回のクリスマス休暇。
以前から、「バルセロナにあるホテル・アーツには、ヨーロッパにいる間、絶対に一度は行くべきよ」と、オットの会社の奥さんたちから言われていました。超高級ホテルで、オットの会社の社員価格で泊まれるとか(社員価格でもかなり高額でした)。
それじゃぁ、今回はバルセロナにしようか!!暖かいし、食べ物もおいしそう。
ちょうど1年前、私の叔父と叔母がスペインのマラガに3ヶ月ほど滞在し、叔父(70歳)はスペイン語学校に通いながら、そこでの生活ぶりとまわりに暮らす日本人のことを本に書いてまとめました(この文章の最後に、本の題名などを記載してあります)。それを読んだばかりの私。なんとなく身近に感じていたスペインだったので、オットの提案に大賛成でした。

出発前日の晩、荷物が揃い、あとはバッグに航空チケットを・・・。オットが何気なく「時間を確かめてみたら?」と言うので、3人分のチケットを見てみると、なんとぽんぽこだけ違う便に。
「うそでしょーー、3歳の彼女がひとりでバルセロナに行けっていうの??」。
オットも驚き、旅行会社に連絡するもののすでに夜の9時すぎ。当然留守電に。
ラッキーにも私たちのチケットは、変更可能だったので、「明日、聞いてみよう」ということになりました。
なんだか嫌な予感がするこの旅行・・・大丈夫だろうか。

朝7時前にゴロゴロとスーツケースをころがして、空港へ。
気になるチケットでしたが、私たちの時間をずらして行くこととなりました。空港で2時間待ち。けっこう長かったぁ。

やっと11時の飛行機に乗ることができ、バルセロナに到着。
いやぁ暖かいし、日差しがまぶしい!!
ミュンヘンではしばらく太陽の光を浴びていなかったので、あまりに新鮮な輝きに「いいところだねぇ」とタクシーの窓をあけながら話していました。ぽんぽこもうれしそう。
そのうちホテル・アーツに到着。
私たちの部屋は28階。見晴らしも良く、ひろい部屋でこれまたウッキウキ。ビデオやCDデッキもついていました。持ってくれば良かった・・・と後悔。


左側の建物がホテル・アーツ         部屋からの眺め

さっそくお散歩に出かけることに。コートなんて必要なく、ちょっと厚手のセーターかトレーナーで充分の気温でした。
すぐ近くに海があり、ぽんぽこは駆けずり回っておりました。
オットは「休暇第1日目を記念して、ビールで乾杯といきますか!!」と、こちらも上機嫌。近くのレストランで、油で揚げた葉っぱ(何の葉かわからなかった。塩味がきいてておいしかった)と、たっぷりのオリーブオイルで炒めたえびと、いわしを注文。いわしの上にはたっぷりと刻んだにんにくがのせてありました。ぽんぽこは、えびを食べる・食べる・食べる。
私たちも普段は油ものは食べないのですが、このときは浮かれ気分でビールとともに食べまくりました。

いやぁ、本当に良い休暇になりそうだ・・・と、思いながら過ごした第1日目と2日目。
翌日は近くにある動物園へ。ぽんぽこは暖かいし、本当にうれしそう。「来て良かった」と思うばかりでした。

とっころが、その日の晩から私たちの運命?は変わってきました。
夜中にどうもぽんぽこは熱があるらしく、咳込みとともに少しだけ吐いてしまいました。空気がかなり乾燥しているせいで咳き込んだようで、その拍子に吐いちゃった??と思っていたのですが、3日目から、なにも食べないぽんぽこ。前日まで信じられないくらいパクパクと食べていたのに。37.5度の微熱もあり、なんだかすっかり私たちもトーンダウウン。顔色も悪く、その後、何も食べない日が3日間も続きました。1日に1度は取った水分を全部吐いちゃって、とうとう5日目の昼食時、レストランで思いっきり吐かれてしまいました。
これはもうヤバイと思い、すぐにホテルに戻り、ドクターの手配をお願いしました。

さすが5星ホテル??30分後にはドクターが部屋まで来てくれて、聴診器もあてることなく、「とにかく水分を与えてね。コカコーラ、レモン水にお砂糖を混ぜたものなど。抗生物質は必要ないわね。薬(吐き気止めかしら??)を出すからそれで様子をみてね」と言われました。
薬はホテルの人が買ってきてくれて、部屋まで持ってきてくれました。
ちょうど治りかけだったのか、薬がとてもぽんぽこに合ったのか、処方された薬を1回飲んだだけで「何か食べる」と言い出した彼女。それまで本当に固形物を口にしなかった彼女が、その日の夜は少しだけですが食べるようになりました。夜中も吐くことなく、翌日はきちんと朝ご飯も食べ、なんだかすっかり元気に。ですがこの日の午後にはミュンヘンに戻らなければなりません。

予定どおりの観光はまったくできなかったですが、ぽんぽこが良くなって良かった・良かった・・・と思いながら飛行機へ。
機内食を取ったあと、なんだか腹痛を感じる私。それに吐き気が・・・。機内で飲んだビールが悪かった??とか思いながらミュンヘンに到着。腹痛と吐き気がどんどんとひどくなる一方。オットはそんなこと気にもせず、タクシーで帰る様子もなく地下鉄に乗り込みました。
そして家に着き、その途端、私は嘔吐と下痢、腹痛の連続。苦しかった。オットは「救急車を呼ぶ?」と尋ねるほど。
ぽんぽこは元気元気だし、「オットが休みでよかった・・・」と思いながらベッドとトイレの往復を繰り返していました。するとオットが「なんか体が痛くなってきた、熱があるみたい」と言い出すじゃないですか!!
げー、オットも発熱とひどい下痢にみまわれ、12月30・31日は夫婦ふたりしてゲロゲロでした。でも旅行へ行っていたので、洗濯は山のよう。オットと協力して洗濯物を干したのって初めてだったかも。
普通の食事ができたのは、1月1日のお正月でした・・・。
なんて正月なんだろう・・・、でも2日には私の親友、Kちゃん夫妻が来るので、それだけを楽しみに元旦を過ごしていた私たち。
でもこの不幸な運命は、実はまだまだ先が続いていたのです・・・、ぽんぽこの入院という・・・。

 〜〜〜観光に行った場所〜〜〜

サグラダ・ファミリア聖堂
バルセロナに来て、ここに行かないアホはいないでしょう??本当に見たかったサグラダファミリア。建築家ガウディーが手がけたもので、まだ未完成。いつ完成するかもわからないとか。
で、興味深々で訪れたのですが、中に入ってみて「なんだ、これ??まったく全然できてないじゃん。」
見えるのは細かく組まれた足場のみ。なんかひどく拍子抜けしてしまいました。ひとつひとつの柱にすばらしい建築家ガウディーの天才的なんとかが見られるようですが、私から見れば「なんかもっとこうすごいやつかと思ってたのに」・・・と、私の言うことも漠然としすぎててなにを言いたいのかわからない感じの感想で。
オットは「こんなもんじゃない?」とか言いながらも、やはり興味を抱いたのかビデオに撮っていました。




カサ・ミラ、カサ・バトリョ
このふたつの建物も、ガウディーが手がけたもの。特徴があるなぁと感じたのは、建物が曲線を描いているような・・・。他ではあまり見かけない建築物でした。
カサ・ミラは個人住宅になっており、最上階が博物館になっています。カサ・バトリョは内部の見学はできない。壁の色がとてもきれいでした。




ピカソ美術館
バルセロナでピカソが育ったなんで、ガイドブックを見るまで知りませんでした(知らなすぎ?)。
ピカソの絵はみなさんご存知のとおり、あの手?の作品が多く、私には理解不能。でも今回は知っている絵があったので、意外に楽しんで見ることができました。
生まれて初めての海外旅行で(15年前、げー、もうそんなになる?私も年だなぁ)、マドリードのプラド美術館で見たベラスケスの『ラス・メニーナス』。絵にはまったく知識のない私ですが、この絵はずっと印象に残ってて私の好きな絵のひとつです。
その絵を下敷にした58点の連続全作品。
これはおもしろかった。「ピカソが描くと、ベラスケスの絵もこうなるんだぁ」みたいな。見る価値大。


カタルーニャ美術館
ピレネー山麓各地に点在する小聖堂から集められた壁画が、何室にもわたって展示されています。
でもそれが壁画全面じゃなく、ところどころしかなくて、あまり私にはわかりませんでした。


具合の悪いぽんぽこを連れて、なんとかこれだけ観光しました。すまん、ぽんぽこ。
通りすがりにカテドラルを見つけ、中を拝見。壮大で私はサグラダ・ファミリアより感動しました。
さて、この後ですが、私はすっかりオリーブオイルとにんにくの匂いが大の苦手になってしまいました。あんなに食欲をそそる匂いなのに。
バルセロナに滞在中、2日目までは良かったですが、3日目から夫婦してスペイン料理が全く口に合わず・・・というより、体に合わず。毎日胃腸薬が欠かせませんでした。あのオリーブオイルとにんにくで、胸やけがひどくて。慣れないとダメなものかもしれません。
毎日、日本食レストランを探し歩いて食べたほど。私たち夫婦も年??。
70歳の叔父と叔母が、3ヶ月もマラガで暮らし、食べ物は大丈夫だったのかしら?、何を食べていたのかしら?と不思議で不思議で。オットじゃないけど「海外で暮らすのが夢だったんだから、それが3ヶ月でも実現できてうれしかったんだろう。だからそんなトラブルもないんだよ」と言っていましたが・・・。


叔父の本
古希で挑んだコスタ・デル・ソル体験記(語学アカデミーで育む年齢を超えた友情)
青木 久
近代文芸社 ¥1,200






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