念願の「妊婦さん」になったわけですが、さて、どこの病院へ行こう、プライベートだったらどのくらいの費用がかかるんだろう、助産婦さんに診てもらおうか・・・、などなどいろんなことを考えて決めなければならないことに、なんだか少しウンザリ気味になっていました。

もしロンドンのプライベート(私立)病院にかかるとすれば、出産費用は何があるかわからないので最低でも100万円は用意したほうが良いとか。
多くの日本人駐在員奥さんが利用するという、某プライベート病院は、なんと私は利用することができませんでした。
というのも、オットの会社が「出産は会社負担なし」だから。
多くの日本人奥さまたちは、80〜100%の会社負担があって、そこを利用しているそうで、驚きとショックで「どうすりゃぁ、いいんだぁ」と嘆いておりました。

とにかくロンドンという街は、日本人社会がものすごく大きく、地元日本語新聞も数種類あるくらい。私が住んでいたところも、向こう三軒両隣が日本人家族で、本当に日本人がたっくさん住んでいました。
同じフラット(アパート)に住む日本人に相談することにしました。
彼女は1年前、ロンドンでふたりめを出産していたのです。

教えてもらったのは「まずGPに登録して、そこのドクターかミッドワイフ(助産婦)に定期検診してもらうの。でも出産するのはNHSという総合病院で、総合病院には血液検査と、1回の腹部のエコー検査、あと問題がなければ出産まで行くことはないの」とのこと。「別に英語ができないからって、バカにされることもなかったし、主人の会社も負担してくれなかったから、そこで出産できて良かったよ。なにしろ出産費無料だからさ」。
そうなんです。公立病院だと、ちゃんと税金を支払っていれば出産費用タダなんですよ。それでて日本の出産支度金?っていうの?30万円があたるからありがたいお話。



ここで「GP」と「NHS」の説明を。
GPとは?
GP(General Practitioner)の意で、近所に適当なGPという家庭医のあるクリニックがあります。近所の人や知り合いの日本人に聞いて、登録しましょう。
その前に必要なのが、「National Insuarance Number」に登録しておかなければなりません。家族を代表する(ご主人)がパスポートと、労働許可証を持参して「Department Of Social Security(DSS)」へ行って申請します。約3週間で登録カード(番号が入ったもの)が郵送されてきます。それをGPの登録の時に持っていきましょう。ですが、実際に提示することはありませんでしたが、でも必ず必要なものですのでお忘れなく。

私のとき、登録する時に「妊娠したのですが」と話すと、看護婦さんとの面談のようなものがありました。ちょっとした質問があり、「NHS」での出産を希望することを話しました。翌週、ドクターの診察の予約を入れて帰宅。
いたって簡単なものでした。
我が家から、そこのGPまで歩いて15分ほど。車だったら5分くらいのところでした。



NHSとは??
ナショナル・ヘルス・サービスで、英国女性の99%はこのサービスを利用して無料で出産しています。出産するとき地域の基幹病院(大学病院を含む)から家庭まで、自分で選べますが、基幹病院においては高度産科医療、特殊新生児医療まですべて揃っています。
地域のGPを通して出産場所になる病院を予約するため、最初にGPから紹介状をもらう必要があります。私の場合は自宅に紹介状が郵送されてきました(いつ何時に○○病院に来るように・・・と書かれてあります。それはGPではありません。出産する病院です。都合が悪いときには前もって連絡しておく必要あり)。

自分のカルテを自分が保管し、持って歩くので検査結果や妊娠中の経過がいつでもそれでわかるようになっています。GPに行くときや病院へ行くとき、出産する時には忘れずに持っていきましょう。

イギリスで妊娠をしたら、まず近所のGP登録をすること。すると自然にNHSの流れにのることになり、あとは安心して任せていれば大丈夫。
ゆったりのんびりした妊婦生活を送れば良いわけです。
かわいい赤ちゃんの顔を思い浮かべながら・・・。


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