帰国かもしれない・・・。

いつも次の年のことを考えたり、新しい電化製品を買おうか迷っているときに、必ず頭の中で浮かぶ言葉です。
特にここ数年、1年ごとに引越し・異動を繰り返し、少々私も疲れを感じているこのごろ。
でもけっして私にとって嫌いじゃない海外生活。いつかは帰国しなきゃいけない・・・。頭でわかっているんだけど、なぜ私が海外生活にこだわるのか。

私は英語があまりできません。ロンドンでぽんぽこを出産したものの、日本人社会が大きく、私は日本人としか付き合っていませんでした。それで十分過ぎるほど便利に生活できたのです。
一度、そのときに日本帰国の話がありました。オットが希望したのです。
私は「もし日本に帰っても、『私はロンドンに住んでましたぁ』なんて言えない。だって日本と同じ生活をしてたんだもの」と、急にロンドンでの私の生活が恥ずかしく思えてきました。

そこへ突然、ポーランドの話が舞い込み、オットは行きたい様子。せっかくの帰国するチャンスを自ら蹴ってしまうほどの意気込みでした。
「だったら私もぽんぽこを連れて行こう!」と、家族帯同を決心したわけですが・・・。

ポーランドの生活があんなに不便で大変なものだとは思っていませんでした。
なにしろ英語すら通じない。日本語以外でちょっとだけでも会話ができる第2外国語は英語のみの私。ぽんぽこが病気しても、英語で話さなくちゃいけない。
私にとって本当の『海外生活』が始まったのは、ポーランドからでした。それまで5年も外国暮らしをしていたのに、それらの経験なんて「無」。

でも、ポーランドでの生活は私を精神的に強くしてくれました。つらかったけど、たくさんのポーランド人が私たち一家のことを支えてくれました。田舎生活では涙しながらも、ぽんぽこと一緒に乗り越えてきました。1日・1日を過ごすうち、英語さえ通じれば、日本人を頼らなくても生活していける術(すべ)を身に付けました。
私にとってそれは大きな財産です。

ミュンヘンにきてから、昔のように、はっちゃきになって「日本人のお友達探し」なんて、私には必要なくなりました。最初のうちは、オットや彼のスタッフ、ご近所さんを頼って、自分の生活、ぽんぽこ育児のミュンヘンバージョンを作り出し、そのうち自然な形で、日本人とも知り合えました。それはそれでラッキー。
ドイツだけど、片言の英語が話せれば、みんな親切にしてくれます。
マンションの住人たちは、私たちのことを静かに見守っててくれる感じです。長いことぽんぽこを見かけないと、「あらっ?ベビーはどこ?」と必ず聞かれます。うるさいけど、あまりにも静かだと心配になるのかも??

ポーランドの2年間で、培われた私なりの生活術。
どんな国でもサーバイブ(生き残る)する精神力をなんとか身につけたのに、ここで日本に帰るのはもったいないなぁ〜。またお気楽専業主婦になっちゃうのも、ラクかもしれないけど、なんだかなぁ〜と思うわけです。






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