Majorrca




私たちにとって初めてのリゾート旅行でした。
子供ができてから観光旅行→リゾート旅行に変更。ですが、私はあまり期待していませんでした。
ぽんぽこが6ヶ月のときにマルタ島へ行ったのですが、お天気が悪く、ホテルの場所も悪くて、ほとんどホテル生活。次の年の夏はオットの都合でキャンセル。今までが今までだけに、今回の旅行もダメかな・・・と思っていました。

ティヒからでは飛行機のアクセスがとても悪く、フランクフルトで前泊しなければなりませんでした。帰りもフランクフルトに到着するのが夜中の1時過ぎなので、やはり1泊せねばならず、旅費がかなりかかってしまいました。

フランクフルトの空港内は人でいぃっぱいでした。ルフトハンザのチャーター便だったのですが、これも満席。
人口の少ない町にいる私たちにとって、こんなにたくさんの人を見るのは久しぶりで、ぽんぽこも大興奮して走り回っていました。
普段、あまり飲み物を口にしないぽんぽこだったのですが、さすがに暑かったのでしょうね(それまでのティヒは、ずっと雨まじりの曇り空で、ちょっと寒いくらいでした)、飲むは飲むはで、用意していたジュースがなくなってしまいました。
「どうせ飛行機の中で水かオレンジジュースが出るだろう」と思ったら、オレンジジュースがなく、水も炭酸水しかない・・・とのこと。
ぽんぽこは喉が渇き、ちょっとグズリ始めました。
なんとかマヨルカ島の空港につき、さてジュースでも買おうか・・・と思ったら、なかなか荷物が出てこない。そのうちにカートを取りに行ったオットも戻ってこない。ぽんぽこもグズりがひどくなってくるし、オットはどこへ行ったんだ・・・と、ぽんぽこを抱っこしながら20分以上探し回っていました。
するとひょんなところから、カートを押し私たちの荷物を持って現れたオット。
あまりに平気な顔をして立っているので、私は大声で怒鳴りつけてしまいました。「今まで何してたの!!」。
彼は彼で、カートを取りに行ったら空港のはじまで行かなければならず(マヨルカ島の空港は、とっても広い)、戻ってきたら、ちょうど私たちの乗っていた便名を見つけ、荷物が出てくるのを待っていたとか。
私が待っていたところは違う場所だったそうなのです。私も気づかないのもアホですね。

ホテルまでのバスも見つかり、乗り込んだは良かったのですが、ぽんぽこの水分補給をオット探しですっかり忘れていた私。もう泣くは泣くはの大騒ぎとなってしまい、オットがあと数分で出発するというのに、走ってミネラルウォーターを買いに行ってくれました。
ぽんぽこは飲む・飲む・飲む。
バスの中では爆睡していました。
私たちのホテルは、島の東側にあるPalmaというところで、空港から1時間ほどかかるところでした(全然、下調べをしていない)。

いやぁ、真夏らしい太陽を浴びたのは何年ぶりだったでしょう・・・。妊婦だったり、旅行キャンセルだったりで、なかなか思うようにいかなかった数年。ホテルに着いた途端ウキウキしてしまいました。
「あぁ、ポーランドに帰りたくない」と思い、オットがチェックインしているとき、隣の男性が別の男性に「ジンダブレ」と挨拶しているのが聞こえました。これにオットも敏感に反応?えっ??「ジンダブレ」とはポーランド語で「こんにちは」という意味。
・・・こんなところでポーランド人に会うとは。やっぱり考えることは同じなのね。寒く暗いポーランドにいるより、ちょっと金をかけて外に出たい。そう思いますわね。
夕食もレストランには小さい子供がたくさんいるので、多少あばれてもお互い様。たいして気を使うことなく、明日になるのが楽しみでした。

食事は朝と夜がついていて、すべてバイキング・スタイル。飲み物だけ支払うシステムになっていて、子供が食べられるようなものも置かれていました。日替わりになっているものの、ほとんど同じような感じで、さすがに1週間も続けると飽きてしまった。
その頃のぽんぽこは、口に入れるものには異常に敏感で、私が作ったもの以外はほとんど食べようとしませんでした。で、今回の旅行では炊飯器持参・米持参したんです。「可能な限り、できることはやる」。
ラッキーだったのが、泊まったところがホテルではなく、アパートメントホテルだったので(着くまで知らなかった)、ちょっとしたキッチンもあり食器なども揃っていたので、ぽんぽこの分だけでも準備できました。

夜9時近くに、子供向けエンターテイメントがあるのですが、時間帯が遅すぎるので最初のうちは見に行きませんでした。
でもぽんぽこも興奮しているせいか、夜、なかなか寝てくれなくて、結局連れて行くことに。対象はもう少し大きい子供向けだったのですが、音楽に合わせて一緒にダンスしたり、彼女なりに楽しんでいたみたい。子供が楽しけりゃ親はそれだけで満足。

そして今回の旅行で「卒乳」したんです。
なんとぽんぽこは1歳9ヶ月まで、おっぱいを飲み続けていました。私もそれほどストレスではなかったし、急に断乳して泣き喚かれるほうが嫌だったので、彼女がいらない・・・というまで飲ませようと思っていました。
滞在3日目の夜、もっと遊びたかったんでしょうね。おっぱいを吸っていたのですが、突然口から放し、私のおっぱいに向かって「ばぁーい!」と手を振ったのです。オットも私もそれを見てビックリ。
まぁ、本人はそんなつもりで手を振ったわけではないのでしょうが、これを「卒乳」ということにして、おっぱいをあげるのをやめました。
2晩ほど夜中にぐずりましたが、遊び疲れもあって無事に完了。
思い出深いマヨルカ滞在でもありました。

マヨルカ島に来てからは、毎日・毎日プールへ通いました。ぽんぽこもすっかり日焼けし逞しい女の子になりました。
私もすぐにママ友達ができて、ドイツ人の2家族とイギリス人家族と知り合いになり、毎朝彼女たちとおしゃべりをするのが楽しみでした。なにしろティヒでは毎日公園に通っても、やはり言葉の違いとアジア人の珍しさのせいか、全然母子でお友達ができなかったのです。
それだけにお互いの子供のことを話したりして、久しぶりに「楽しい」という気持ちを得ました。
ティヒに来てから「楽しい」という感情が消えていたように思います。

観光地なのに物価も安く、お買い物もしやすかったです。が、日本円を交換できないのが面倒。ホテルでもできませんでした。
結局カードでキャッシングするしかなく(カードも使えないところが多かった)、それくらいかな・・・不便と感じたのは。
パエリアもおいしかったし、とにかく120%楽しんだリゾートでした。

旅行の最終日には「ポーランドに帰りたくないよぉ」と思ってしまう私。
「現実に戻りたくない」「ティヒに戻りたくない」と思いながら帰らなければならないんですよね・・・。このときが一番辛い。
ぽんぽこも私も、旅行でこんなに楽しんだことはありませんでした。
一番疲れたのはオットでしょうね。「ぽんぽこに合わせる生活は疲れる」なんてボヤいてました。
次の日から仕事へ行き、ホッとしていたかもしれません。





SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送