ぽんぽこが生まれる前、オットが土曜日にお休みが取れると、よくミュージカルのマチネを観に行きました。若干安いし、別に良い席じゃなくてもいいし・・・ってことで、けっこう楽しんでいました。でもその後はゼロ。
ポーランドでは、オペラをよく上演されていましたが、ベビーシッターに預けてまで行く気にはなれず、ずっとご無沙汰していました。
で、今回やってきた大きなチャンス！！
私の親友夫婦がドイツに遊びに来てくれたのです。まだ子供のいない彼らは、私たちが滞在する国々に必ず遊びに来てくれる唯一の人たち。ちなみにオットの両親も、私の両親も一度もどこの国にも訪れたことがありません・・・もったいない・・・。

そこで考えた計画。
前からこのミュージカルは観たいなぁと思っていました。絶対他の国では観ることができないし、ここにいるときにしかチャンスはない。でも小さなぽんぽこがいては当然無理。
私の大親友、Ｋちゃんと彼女の旦那は、子供が大好き。ぽんぽこもすぐに彼らに打ち解けること間違いなし！！なので、私たち夫婦はマチネを観て、その間ぽんぽこの面倒をみててもらい、夜の部には彼らが観劇する・・・という計画を考えたのです。
彼らもちょうどこのミュージカルを観たがっていたので、ちょうど良かったといえば良かった。

チケット購入は、ドイツ語が全く解せない私たち。オットのローカルスタッフに頼んで、インターネットで申し込んでもらいました。
金額は席によって違うのですが、まぁ日本並みに考えてひとり１万円くらいのところでいいんじゃない？？ということで、ひとり110ユーロの席を予約しました。「日本でいうＳ席みたいなもんでしょう・・・」

さて、このミュージカルはノイシュヴァンシュタイン城が近い、フュッセンにあります。それ専用のミュージカルシアターで、街の中心部から車で３分ほどのところにありました。見晴らしがよく、遠くにあるノイシュヴァンシュタイン城が見えるというロケーション。

私たちは、ぽんぽこをＫちゃん夫妻に預け、とっとと劇場のほうへ向かいました。
でもとっても申し訳ないことをしてしまった私たち。
ぽんぽこは、その１週間前、ひどい嘔吐で何も食べられず、状態は良くなったもののずっとウ○チをしていませんでした。その日で６日目。別にお腹を痛がる様子もないし、水分も良く取っていたので、心配はしていなかったのですが、前日に念のため下剤を買ってありました。でも使うのはかわいそうだし、早くウ○チが出ないかなぁ・・・と思っていると、私たちが出かける直前にぽんぽこの表情が・・・。ヤッベー。
「いいよ、いいよ。行っておいで。私たちが替えてあげるから」と言うＫちゃん。
子供のいないＫちゃん夫婦に、このオムツ替えを頼むのは本当に申し訳なかった・・・。なにしろ６日間もしてなかったわけだから。
でもそれに甘えて、私たちは出かけてしまいました。



ルートヴィッヒ２世ミュージカル専用シアター


シアターは新しくきれいで、中にはお店やカフェなどがありました。コートを預けるのにひとり１．５ユーロ。
で、席はどこかと思い、壁に張ってあった座席表をのぞいてみました。日本でいう「Ｓ席」あたりを探すけれど、番号が合わない。ふと金額表を見ると110ユーロの場所はゴールドシートになっており、金色で色分けされていました。金色の場所を探すと、なんと２階席のど真ん中。
トイレから戻ってきたオットに、「見て見て！！すごい席だったよ」。
実際に行って見ると、そこは王冠マークが張られてあり、ＶＩＰ席のようでした。
舞台はど真ん中に見ることができ、しかも日本語字幕も真正面に見ることができるんです。スッゴーイ！これには感動し、「きっとＫちゃんたちも喜ぶよぉ」と話していました。



遠くに見えるノイシュヴァンシュタイン城。
ちょっと見づらい？


でも、そのＶＩＰさはそれだけではありませんでした。
劇の途中、20分ほどの休憩があったので、ホールに出ました。すると王冠マークの私たちの場所は両サイド壁で仕切られ、シャンペンとオレンジジュースのサービスがあったのです。ヒョエー。目の前にはガラス越しに本物のノイシュヴァンシュタイン城を見ることができ、しかもシャンペンつき。辛口のとてもおいしいシャンペンでした。なくなると女性が注ぎに来るので、好きなだけ飲んでしまった私。でも劇の最中に寝ちゃったら大変なので、そこそこでストップ。おつまみはいろんな種類のカナッペが用意されていました。いやぁ、すばらしい。



カナッペです。つい写真に収めてしまいました（笑）。


コートもちゃんとかけるところがあり、入り口でお金を払って預ける必要はありませんでした・・・知らなかった・・・。
日本で１万円くらいの席だったら、Ｓ席なのかＡ席なのか比べることが難しいくらい、ごく普通の場所なのに、ここではこんな待遇にしてもらえるなんて感動。でも日本でいう普通の席でよいなら、もっと安くチケットが買えたってことですよね・・・皆さんはどちらが良いですか？

劇の内容は書きませんが、ひとつ驚いたのはノイシュヴァンシュタイン城を建てた時から、世界の人たちに中を見せるよう考えていて、入場券を用意していたんですって。
ミュージカルはドイツ語で話されます。ですので外国人用に日本語や英語の字幕があるのですが、非常に見づらい。おそらく舞台との光の関係でそうなったのでしょうけど、かなり見づらく（字が薄いんです）、複雑な漢字になると読めませんでした。オットは「目が痛い」とぼやいていましたけど・・・。

時間があるなら、このミュージカルを観るのも良い思い出になると思います。私たちはその日の晩はフュッセンに泊まりました。翌日、ノイシュヴァンシュタイン城を見学したのですが、ミュージカルを観た後だったので、さらに興味深かったです。

さて、私たちの観劇が終わって、ぽんぽこのオムツ替えが気になり始めた私。早速ホテルに戻ると、Ｋちゃんの旦那がオムツ替えをしてくれたんだそうです。「すごかったぞー」だって（笑）。
ごめんねぇ、本当にありがとう。おかげで、ぽんぽこはすっきりご機嫌で遊んでもらっていたようです。Ｋちゃん夫妻のおかげで、私たち夫婦もぽんぽこもニッコニコで過ごすことができました。本当にありがとうね！！