ひょえー、こういうことってどうして金曜日の、しかも診察時間後に起こるのかしら・・・。

この日は、なぜかぽんぽこがお昼寝をせず、5時過ぎに「じゃぁ、スーパーにお買い物に行こうか・・・」とぽんぽこを誘って外へ。
お天気は良かったものの、風の強い日でした。
ぽんぽこは、近所のスーパーではなく、電化製品やコンピューターなどが売っている大型店に行きたがっていました。でも私も週末の疲れもあり、そんなところへ連れてったら、夕食の支度ができなくなっちゃう・・・と思い、ちょっと焦りもあって、グズるぽんぽこを叱ったりなだめたりしながらスーパーへ向かわせました。

ぽんぽこは家から一番近いスーパーに行こうとしたのですが、「せっかく外に出たんだし、少しはお散歩でもさせてあげよう」と思ったのが大間違い!!
ぽんぽこに、「今日はあっちのスーパーに行こうよ」と持ちかけ、お散歩がてらのお買い物に。

歩いて数分もしないうちに、突然、突風が。道路には帰宅する車やトラックがいっぱい。
「痛い!目にゴミが入っちゃった」と思い、何度かまばたきするのですが、まったく取れる気配なし。
「あれー??いつもだったら、すぐに取れるのに」
涙は出てるのに、全然、ゴロゴロ感が取れず、目を開けていられなくなりました。

お買い物をしてから帰ろうかとも思ったのですが、あまりの痛さに絶えられず、ぽんぽこに「ごめん、ママ、おめめが痛くなっちゃった。すぐに帰ろう」と話したのですが、理解できる様子もなく、「ヤダ、ヤダ」の連発。せっかく外に出られたのに、もう帰るなんてママの言うこと信じられん!!という表情でした。
でもこっちも痛くて、ゆっくりと説明する余裕はなく、暴れるぽんぽこを抱き上げ、家に戻りました。

すぐに水で目を洗ったのですが、ゴロゴロ感はとれず。目は赤くなるばかりでした。涙は止まったようで、何かが入ってるんだろうと、自分で鏡を見ながら探すのですが見つかりません。「どこに入っちゃったんだろう・・・」
痛さが増してきたので、仕事中のオットに電話。
 オット : 「どこに行けば良いんだよ。前にぽんぽこが入院したところか??」
 私 : 「えー、わかんない。お向かえさんに聞いてみようと思って行って見たけど、留守だったの」
 オット : 「うーん、わかった。すぐ戻るよ。1時間後くらいになるけど・・・」

ぽんぽこも私の様子に気がついたようで、「おめめ、いたいの?どくたー、ハローする?」と覗き込んで私に聞いていました。

「はぁ、救急病院か。あそこでこんな患者を診てくれるんだろうか・・・。でも痛くて目が開けられないしなぁ〜。なさけない・・・」と思いながら、オットの帰りを待ち、7時前くらいに病院へ向かうことができました。
「どーする?5時間待ちだったら」と脅すオット。

そうなんです。某先進国では、救急病院なのに待合室は人でごった返し、瀕死の重傷のような人(頭から血を流しながら)がストレッチャーに横になったまま廊下で待たされてたり(そんなストレッチャーが数台並んで待っている)。
4時間、5時間待つのは普通。その話しを聞いたとき、「どっこが先進国なんだろう」と思ったものです。
ゲー、今回、たかが目にゴミが入って取れなくなったくらいで、5時間も待たされたらどうなっちゃうんだろう。とりあえずぽんぽことオットは家に戻ってもらって、私の診察が終わり次第、迎えに来てもらうかな。そしたら何時になっちゃう?ぽんぽこが寝てる時間かも??
などと考えながら、病院に向かいました。

オットに「救急」ってドイツ語で何っていうの?と聞かれ、わかるはずない。
「ノットなんとかだと思う。N・O・Tなんたらかんたらって書いてあった気がするなぁ」と私。こんなんで子供を育てながら海外に住んでるって、すごい楽観主義的に過ごしてるのかも。緊急性があまり感じられないというか・・・。「それくらいのドイツ語、覚えておけよな」って言われそうでした。
でも十分・十分。オットが「あったあった、ノットなんとかかんとかってあるよ」

駐車場からかなり歩いたところに、ノットなんとかかんとかと書かれた建物の入り口がありました。やはり時間的なせいか、続々とその建物に入っていく人がいて、ちょっとビックリ。
でも中に入ると、閑散としていて(しすぎてて)、受け付けもなければインフォメーションもなく、どこで誰に聞けばいいのかオットと呆然。
私の前に入り口に入った夫婦のあとをついて、自動ドアの中に入ってみました。でも受け付けはなく、ドクターなのか看護士さんなのか忙しそうにバタバタとしていました。
「誰に聞きゃーーぁいいんだよ」と思いながら、オロオロ。私の前に入った夫婦が、ひとりのドクターに状態を話していたので、私もその話しが終わるのを待って、私の話しを聞いてもらおうと思っていました。
がっ、なっかなか終わらない。全然終わらない。長い・長い・長い話。
「もういいや・・・・」と思い、たまたま目のあったドクターに「あのーー」と話しかけようとしたら、もう目を押さえているわけだから私が何を言おうとしているのかわかったようで、私が話すこともなく、彼は他の同僚になにやら話しかけ、時計を見、カレンダーを見、3・4人のドクターだか看護士さんだか話しこみ、「OK、Please follow me」と案内してくれました。ラッキー。

「ここで待ってて」と、待合室みたいな椅子のある場所に案内されました。他に男性がひとりいただけ。
座ったか座らないうちに、一人の女性ドクターが現れ、「こっちに来てください」と呼ばれました。

とても静かでひろい部屋に案内され、その途中で「目に砂が入ったんでしょう」と言われました。
診察台?に座り、何かの薬を目に入れました。たぶん麻酔みたいなものでしょう。あっという間にゴロゴロ感と痛みは消えました。
それから、なにをどうやっていたのか、あちこちと念入りにチェックしてくれたのですが、どこにもなにも入ってないとか。
「うーん、何もないわねぇ」
麻酔が効いているのか、私は痛みがなくなってスッキリ爽快。

別の診察台?に座らされ、バンテージを当てられました。なっさけない姿に。
日本のような眼帯はなく、ガーゼを目にかぶせ、まわりをテープで張っつける・・・という原始的な方法で終了。
「もし明日になっても痛みが取れないようだったら、またここに来てね」と言われました。

待たされることもなく、すぐに診てくれたので、「やっぱりドイツって違うなぁ」と思いながら帰宅しました。
ぽんぽこはオットと待合室にいたのですが、オットが「ぽんぽこは静かにしてて、とっても良い子だったんだよ。ビックリしちゃった。成長したね。」なんて大誉め。そうだよなぁ、オットは最近のぽんぽこの様子を知らないんですよね、仕事が忙し過ぎて。

帰る途中から、また痛みが出てきて、結局寝るまで痛みが続きました。夜中も痛くて目が覚めたくらい。「また診察してもらわないとダメかな」と思っていました。
翌朝、少し痛みがなくなっており、お昼ごろガーゼを取ってみました。片目で過ごす不便さを初めて経験した私。取った後、少し目の焦点が合わずフラフラ。痛いけれど目は開けていられたので、診察を受けることなく、その日の夜にはすっかり痛みも消えました。

油断できないですね、目のゴミ。
何かが目に当たって、痛みだけがしばらく残ったのかな・・・。やれやれ・・・でした。





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