現在、一時的にレストランの一室で開いている幼稚園。家からバスで３つめということで、車での通園ではなく公共バス通園となりました。ぽんぽこも初めて乗るバスに大喜び。幼稚園へも喜んで通っていました。ちょうどお天気の悪い日が続いていたのもあり、外出するのが面倒で、すっかり私は幼稚園頼りにしていました。

そしてそれは突然やってきた「登園拒否」。
月曜日の朝、大泣きしてジャンパーも着ようとしないし、幼稚園バッグを投げつけるほど嫌がりました。玄関で大暴れするぽんぽこ。なだめながら、抱っこして幼稚園へ。私と別れるときにも大泣き。「一時的なものだろう」と思っていたのですが、お迎えに行っても大泣きしており・・・。家に帰ると微熱があったので、風邪のせいだったか・・・と変に安心していたのですが。

その日から、ぽんぽこの登園拒否が始まりました。とにかく朝から嫌がって外へすら出ようとしません。かぶせた帽子も脱ぎ捨て、靴も履こうとせず。なんとかバス停にたどり着けば、今度は「電車に乗る！」と大暴れ。とにかく幼稚園へ向かうことを拒むのです。
先生にも相談したところ、クリスマス前になるとお休みが近いと思うせいか（ぽんぽこはわからないはず）そうなる子供が多いのよ・・・と言われ、あまり深く考えないようにしていました。
ぽんぽこは言葉が遅いので、「幼稚園、楽しい？」と聞いても、きちんとした返事が返ってきません。
幼稚園へ行く日の朝（というか、前の晩から）、私はぽんぽこがご機嫌よく出かけてくれるか気になり、ビクビクしていました。

私も小学校５年生の時、登校拒否になりました。母はその頃のことを思い出すとよく言ってました。「毎朝、お前が『学校に行きたくない』と言い出すんじゃないかと、ビクビクしてたよ」と。まさに今の私と同じ。母の気持ちが痛いほどわかります（わかりたくなかったけど）。

それと同時に湧き出た問題、園側から「新しい場所に移るため、敷金が必要です。子供の頭数で割り、ひとり1000ユーロ（約12万円）をディポジットという形でお支払いください」とのこと。
「バカヤロー、そうじゃなくても20万円近いディポジットを払っているのに、さらに1000ユーロだとぉ？。どこに幼稚園の敷金を親に出させる園長がいる！！」

あまりに理不尽な話にあきれてしまい、ちょうどぽんぽこも幼稚園を嫌がっているし、オットと相談して幼稚園をやめさせようと決心しました。
「もうやめる、やめさせる、こんな幼稚園に入れた私が間違いだった」。

でも実際、決心してみると、どんどんと悲しくなってきて私の気持ちは落ち込む一方。
近所に小さい子供はいないし、他に幼稚園を探すと言っても至難の技。
来年からぽんぽことふたりでどうすりゃいいんだぁ〜と考えれば考えるほど落ち込み、ついには涙があふれてくる始末。なさけないと思いつつ、ぽんぽこの前で泣いちゃいました。
「子供が不安がるので、子供の前では絶対に涙は見せない」と思っていたのが、ガラガラと崩れ、怒りと悲しさで大号泣。
ぽんぽこはそんな私を見て、ぬいぐるみで笑わせようとしたり、くすぐったりして慰めてくれました。

ぽんぽこはその直後、あ〜んなに嫌がっていた幼稚園へ、突然喜んで通うようになったのです。不思議・・・。

さて、登園拒否の原因ですが、まぁ子供のことですからいろいろと気分の問題とかあったのでしょうけど、きっと私が原因だったのでは。
あの頃、お天気が悪く外出するのが面倒で、家の中で過ごすことが多かったのです。そしてなぜか私自身の気分がすぐれず、ちょっとしたことでもぽんぽこに怒鳴っていました。「幼稚園にさえ元気に行ってくれればそれでいい」みたいな気持ちがあったのです。
幼稚園頼りにしすぎていたのでしょう。ぽんぽことふたりでそれ以外の外出もせずに、そして家にいれば怒ってばかりのママちゃん。気持ちを不安定にさせてしまったようです。
そこへ降りこんで来た園側の理不尽な請求。私はすっかり落ち込み、逆にぽんぽこに慰めてもらい、その問題解決と同時に彼女の登園拒否もなくなりました。

「子供は親の背中を見て育つ」と言いますが、私の気持ち次第で、子供は敏感に察知し、それに対していろんな形で反応するんですね。
そのことに気がついた時、私は心から反省し、いつも明るいママちゃんでいようと努力することにしました。
育児を人頼りにしてはいけない！と当たり前のことに気づかされた師走でした。。

今でも私は朝になると、ビクビクしながら「幼稚園に行くよぉ」と声をかけています。「No」と言われたらどーしよー・・とか思いながら。でも今のところ大丈夫みたい。
そしてやっと今日、今学期終了です。本当に長い長〜いタームでした。
さて、来年はどうしようか。
ぽんぽこは何をして過ごしているのかしら・・・。たくさん遊んでおいで。