ポンチュキ・デー

突然、何？と思うはず。
ポンチュキというのは、日本で言うなら、穴のあいていないドーナツです。ポーランド人はおやつや、それこそ食事代わりによく口にしています。１つ１ズローチ（33円）くらい。
その中にジャムのようなものが入っていたり、バニラクリームやチョコクリームなどがあります。
一般的なのは前者のジャム。ぽんぽこの大好きなおやつのひとつです。

毎年日にちは変わるものの、かならず「木曜日」がポンチュキ・デーにあてられるそうです。今年は２月７日の木曜日でした。
みんな「Ｆａｔ　Ｔｈｕｒｓｄａｙ」と呼び、その日は一日中ポンチュキを食べるとか。朝食・昼食・夕食・間食までポンチュキ。
そして10個や20個まとめて買い、まわりの人に分けてまわったりしています。
昔は、ポンチュキの売っているお店に事前に予約しておかないと、その日にゲットできなかったそうです。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お皿（プラスチック）　ｂｙ　IKEA

当日、うちのお手伝いさんが６個ほど持ってきました。「今朝は７時30分にお店に行って買ってきたの。朝食にすでに１つ食べてきたわ」なんて言ってました。
「６個もいらないよぉ」と言ったのですが、「今日は特別だから」と譲りません。その数時間後、大家さんがやってきて「ぽんぽこに・・・」と言い、ポンチュキをさらに４つ持ってきました。
オイオイ、10個も食えんぞ。
いつも昼食をとるためにオットが帰宅するのですが、この日は電話で「ポンチュキを食べたから、お昼ごはんいらない」と言ってくる始末。
胸焼けしない程度に、ゆっくりのんびり娘とポンチュキを口にしました。

このポンチュキ、ポーランドでは一般的な食べ物で（ただのドーナツなのですが）、どこのお店にも必ず置いてあります。
あるどこかの国のポーランド人である外務大臣が、ポーランドへ初めて足を踏み入れたとき、報道人から「ここへ来て一番最初に何をやりたいですか？」と聞かれ、「私はポーランド人であるのにポンチュキを食べたことがない。だからまずポンチュキを食べてみたい」と言ったそうです。
本当かうそかわかりませんが、それだけポンチュキはポーランド人にとって重要な食べ物なんですね。