あの頑丈だった・病気知らずだったぽんぽこが、3日間入院しました。
ちょうどオットはチェコへ出張。
私の人生で、こんなに心細い経験をしたのは初めてでした。

下痢が続き、脱水症になってしまったのです。
いろいろ反芻しては後悔するばかり。「あぁすれば良かったのかも」、「こうしていればこんなことにならなかったかも・・・」と。
私からみれば、点滴を受ければ大丈夫・・・ってくらいの症状だったと思うのですが、「即・入院」と言われ、ビックリ仰天。
ドクターに「なんで入院が必要なの?点滴さえ受ければいいじゃない?」と詰め寄ったのですがダメでした。入院準備なんてもちろんして行かなかったので、一緒に来てもらっていたお手伝いさんに頼み、とりあえずその日の晩に必要なものだけを持ってきてもらうことにしました。

一番辛かったのは、ぽんぽこだと思います。まだまわりの状況を判断できない年齢。
暗く、狭く、汚く、ボロい牢屋のような病室に入れられ、あちこち痛いことをされ、なにがなんだかわからなかったはず。
このときのことを思い出すと、私は今でも涙があふれてしまうのですが(本当になさけない母親です)、こんな土地で入院だけはしたくなかった・・・。
看護婦さんたちは皆ムッツリしているし、暗い病棟がさらに暗く、滅入る日々でした。

もちろん英語は通じず、ドクターだけ片言理解してくれたので、それだけでも助かりました。
ドクターの対応は良かったように感じます。
というのも、ぽんぽこが入院し、すぐにオットの携帯に連絡を入れました。オットのところで働くローカルスタッフのひとりが、その病院に毎晩通っていました。彼の息子さんが数日前に未熟児で生まれ、奥さんと一緒に入院していたのです。
すぐにそのスタッフがぽんぽこの病室まで来てくれました(その前に私の携帯に電話をくれたのですが、あまりに私が動揺しており、状況を把握できなかったようです)。
彼を見つけた途端、私は大泣きしてしまいました。ずっと緊張の連続でしたし。
「プロフェッサーに連絡を入れたから、すぐに来てくれると思うよ。彼からここのドクターに頼んでくれると思うから大丈夫。心配ないよ。」と言われたのです。
私はなんのことだかわかっていませんでした。プロフェッサーって誰なんだろう?彼のお友達?まぁいっか、ぽんぽこのことを頼んでくれるんだから・・・と思い、暗い病室で泣き疲れたぽんぽこを抱っこして、呆然としていました。

点滴も終わり、ちょっと休憩。私たちの気持ちも落ち着いた頃、見たことのある男性が廊下に立っていました。
なんと私がいつもかかっている産婦人科のドクターだったのです。
「プロフェッサーってこの人のことだったのぉ???」。
「It's OK. It's OK.」と言いながらニコニコ笑いながら病室に入ってきました。彼は英語が話せないのでロクな会話もできませんでしたが、意外な出会いに驚き。
1分もしないうちに、プロフェッサーの携帯が鳴り「Baby. Baby」と言って、上の階を指さしていました。たぶん出産間際の患者さんがいるのでしょう。すぐに行かなければならないようでした。
来ていただいてありがとうございました・・・という気持ちで、深々と頭を下げた私。
とてもありがたかったです。

あとから聞いた話ですが、このプロフェッサーはこのあたりの医者の世界では、かなりの地位の方らしく、とってもえらい人なんだそうです。今まで全然知らずに診察してもらっていました。
彼から、ぽんぽこの担当医に頼んでくれたことは間違いありません。看護婦さんはさておき、ドクターたちはとても親切だったもの・・・。
横のつながりに感謝。

なんとか3日目に退院することあでき、その後しばらく検査・診察・検査・診察と1ヶ月近く続きました。いいかげんぽんぽこも私も疲れてしまい、最後には診察拒否。
「すんごく元気だし、もういいやぁ」ってな感じ。
こんな母親でいいんだろうか。はぁ〜。

子供は何事もなく元気に育って欲しいものですね。




SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送